最近、専門サイトの記事を外注化するにあたり、外注ライターさんを使うメリット・デメリットなどをよく調べていました。そうすると、外注ライターさんが書く「記事の質が悪い」や「的が外れている」など書かれているサイトをよく見かけました。
また、外注ライターさんを「教育」していかなければならない的な事を、書いているサイトも多数見掛けました。この「教育」という部分が自分的には非常に違和感を感じた部分で、そのように書いているサイトで利用しているのがクラウドソーシングの外注ライターさん。
クラウドソーシングの外注ライターさんの書く記事の文章レベルに差があるのは仕方が無いところもありますが、発注している記事単価などを考えると当然と言えば当然の事です。求めている専門性の記事に対する対価が低ければ、それなりの結果になるのが必然ではないでしょうか。
外注ライターさんの記事の質が悪いと嘆くなら、自分で記事を書くかその対価であるお金をもっと払うべきなのでは。
外注ライターさんに記事を依頼する理由
サイトの記事を外注ライターさんへ、依頼する理由として色々な事が考えられます。
- 自分では書けない、専門的な記事を書いて欲しい
- 自分が記事を書く時間が取れないので、代わりに記事を書いて欲しい
- サイトのコンテンツ量を増すために、記事を書いて欲しい
- 記事自体を全て外注化し、自分はそのディレクションに集中してサイトを充実させたい
ここに挙げた以外にも、他にも外注ライターさんに依頼する理由が考えられますが、全ての最終目的は何でしょうか?
これに尽きるのでは。
個人や企業がウェブサイトを介して収入を得るためには、検索エンジンの検索順位で上位に表示されなければ、ウェブサイトに訪れる人も無くそうなると収入も0の状態になります。最近の検索エンジンの検索順位決定で重要な要素の一つに、コンテンツ(記事)の質が重要と言われています。
このコンテンツ(記事)の質を求めて、少しでも検索順位の上位に表示させたいという考えで、外注ライターさんに記事の執筆依頼をしていると思います。外注ライターさんが書いた記事内容の質があまりにも悪く(他サイトのコピペなどは論外ですが)、それを嘆いている方が多いのも事実です。
外注ライターさんの記事質とその対価は釣り合っているか
外注ライターさんへ記事執筆依頼する対価(報酬)は、いったい幾ら払っていますか?良くクラウドソーシングのライター単価で、目にするのが1文字0.5~1.5円程度。1,000文字書いても、500~1,500円にしかなりません。
体験談を300文字程度で執筆依頼するなら、外注ライターさんも直ぐに自分の言葉で書く事が出来るので、記事を書く時間に対する単価として不満等は無いかもしれません。また、片手間で少しでも収入が得られればと言う外注ライターさんも同じかもしれません。
しかし、コラム等のそれなりの知識や経験を必要とする記事内容に対して、その単価で依頼して意図した内容の記事が出来上がって来ない事は必然では。
これを、先程の文字単価に当てはめると1,500~4,500円になり、時給換算(4時間として)すると375~1,125円/時になります。時給換算して1,125円ならそこまで問題無い風に見えますが、つい忘れてしまいがちなのが、クラウドソーシングというサービスを利用している事です。
記事を依頼している側(発注者)が払うのがこの金額であり、外注ライターさん(受注者)が受け取るのがこの報酬金額では無い点です。サービス利用料やシステム利用料の名目で10~20%の手数料を引かれた金額が外注ライターさんが受け取る金額になります。
このような記事単価になってくると、割りに合わないと考える専門的な知識を持った外注ライターさんが多いのでは。発注者側はこれだけ払っているのだからという意識になり、逆に、受注者側である外注ライターさんは、これだけしかならないのだからという意識になってしまいます。
この不平不満が最終的には、出来上がってくる記事の質に繋がってくると思います。外注ライターさんが満足する対価を払う事で、出来上がってくる記事の質は変わっきます。なぜなら、満足する対価なら何度でもその依頼を受けたいと思い、その依頼を受ける術が記事の質になってくるからです。
ライターを雇用するよりもかなり割安である事を意識すべき
実際に人を雇用しようとすると、目に見えた費用である給与以外にも多くの費用が発生します。もちろん、実際に記事を書いてくれるライターを雇った場合でも、同じように多くの費用が発生します。
その費用をいくら安く済ませようかと考えるのが当然で、その手段として記事の執筆を外注ライターさんに依頼する事です。もちろん、依頼するクラウドソーシングや依頼方法によっても差が出ますが、依頼する記事内容に対して記事単価を適正にする事で出来上がってくる記事の質は変わります。
何度も何度も修正依頼をするのも非常に手間が掛かり、この煩わしい作業が発生するのが面倒になり、ストレスが溜まってウェブサイト上にそのような記事を書いている方も多いです。
明らかに自分は儲けようとして、その作業を手伝ってくれている人にはいかに安く対価を払おうとしか考えていないからこそ、ストレスを感じているのでしょう。
ウェブサイト上に書かれている言葉の端々から、「自分が発注者側でお金を払う側だから、しっかりした記事を書け」というような、上から目線的な印象を受けます。また、外注ライターさんを「教育」すべき、というような内容を書いている方も同様な印象です。
そして、「教育して育ってきた外注ライターさんが、自分で独立してやり始めた」と嘆いているところを見ると、まさに、会社と社員の雇用関係その物でもあります。
外注ライターさんと友好的な関係を築くなら、自分だけが儲けようとしない事
ビジネスにリスクは付き物で、このリスクがお金の負担になるのも分かります。ただ、自分だけが儲けようとして、安い単価で外注ライターさんに依頼をしても、納得のいく記事が出来上がってくる事は稀です。
質のいい記事を書いて貰いたい場合、自分が同じだけの記事を書くなら幾らだったら納得するかを考えると、相当な開きがあるのではないでしょうか。
「人が動けば、それだけお金が掛かる」という部分を、結構忘れてしまいがちです。特に対面する機会が少ない(もしくは無い)インターネット上のやりとりでは、それが顕著になりがちです。
外注ライターさんが「ゴミ記事しか出してこない」や「記事の質が悪い」と言うなら、自分で記事を書けばいいだけです。安い単価で記事を書かせようとするから、外注ライターさんも割りに合わないのが分かっているのでやろうとせず、ライターを始めて間もない人しか集まらないのです。
自分だけが儲けようと考えているので、そのような結果になるのは必然です。
まとめ
最近、専門サイトの記事を外注化するにあたり、外注ライターさんを使うメリット・デメリットなどをよく調べていましが、外注ライターさんが書く「記事の質が悪い」や「的が外れている」など書かれているサイトをよく見かけました。
外注ライターさんの記事の質が悪いと嘆くなら、自分で記事を書くかその対価であるお金をもっと払うべきなのでは。
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